甲州ぶどう発祥の地 大善寺伝説 養老2年(718)僧行基が甲斐の国を訪れたとき勝沼の柏尾にいたり、日川の渓谷の大石の上で修業したところ、満願の日、夢の中に右手にぶどうを持った薬師如来があらわれたといわれます。行基はその夢を喜び早速夢の中にあらわれたお姿と同じ薬師如来を刻んで安置したのが今日の柏尾山大善寺であります。以来、行基は薬園をつくって民衆を救い、法薬のぶどうのつくり方を村人に教えたので、この地にぶどうが栽培されるようになり、 これが甲州ぶどうの始まりだと伝えられています。大善寺伝説は、仏教渡来と共に大陸から我が国にもたらされたぶどうが、薬師信仰と結びついてこの地に伝えられたことを指すものとして理解されます。 昭和54年10月1日 ○○教育委員会 |