5間3戸の楼門で、入母屋造の構造を示すこの山門は、江戸時代中頃の宝暦4(1754)年の大火により本堂とともに焼失したが、本堂に先立って再建され、明和4(1766)年に上棟式が行われた。両脇に仁王像を安置し、二階部分は、手すりつきの板廊下がめぐらされ、内部には仏壇が置かれている。巨大な朱塗りの丸柱と白壁、銅板葺きの屋根などからかもし出される雰囲気は、本堂の壮大な建築によく調和した山門ということができる。  昭和63年3月

善光寺山門(国指定文化財) 善光寺3丁目 甲府市 山梨県