酒折宮ノ旧跡ニシテ上代公庁ノ在リシ地ナリ景行天皇ノ40年皇子日本武尊東夷ヲ平定シ還路此処ニ駐車シ「にひばりつくば」ノ歌ヲ詠マセ給ウ国史ニ歴然タル古蹟ナリ 社アリテ尊ノ霊ヲ祀レリ此地享保年中勅許甲斐八景ノ一酒折夜雨ノ名所トナル
冷泉為綱ノ歌ニ   くれぬ間の嵐はたえて酒折に枕かる夜の雨になる音
連歌発祥の地の由来
 ここ酒折の宮は、古代、日本武尊が東国の蝦夷を征伐しての帰途、立ち寄った伝承地として有名です。 尊が、酒折宮に着いたとき、 「新治、筑波を過ぎて、幾夜か寝つる」と、歌われました。筑波から甲斐の国に来るまでいく晩寝ただろうか、と歌で問いかけられたのです。その時、そぱ|こいた御火焼の翁がそれを受けて、「かがなべて、夜には九夜、日には十日を」と歌いあげました。尊はこれをたいそうお誉めになり、東の国造の位をさずけたということです。この話は、「古事記」や「日本書紀」に書かれていて、後に連歌の発祥の地として全国に知られるようになりました。甲府市・甲府市教育委員会

酒折宮 酒折3丁目 甲府市 山梨県