江戸時代、柏市域の一部は小金牧といわれた幕府直轄の馬の放養地、供給地であり、当時の水戸街道はこの牧の中を通過していました。その情景は下の「水戸土浦道中絵図」から探ることができます。牧の中を水戸街道が画面東西に走りぬけ、その街道沿いには松並木と思われる樹木、周辺の野原には野馬の群れる姿が見られます。牧のはずれには木戸(「柏木戸」、「新木戸」)が置かれ、その周囲には野馬土手が築かれている様子がわかります。水戸街道は、水戸藩士の通行や人々の物資の輸送などに使われた重要な道でした。そのため牧と村の出入り口には木戸を作り、人々の往来を確保し、無宿者や浪人者などにも対処するための関所の役目も果たしていました。明治時代になって地租改正が行われ土地に番地がつくようになると、柏木戸のあったところが柏1番地となりました。現在、木戸は残されていませんが、水戸街道の「新木戸」や成田街道(現在の県道我孫子・関宿線)と言われた「花野井木戸」「船戸木戸」などが今でもバスの停留所の名称として使われています。 |
初富 | はつとみ | 鎌ヶ谷市 | 小金牧内 | 中野牧 |
二和 | ふたわ | 船橋市 | 小金牧内 | 下野牧 |
三咲 | みさき | 船橋市 | 小金牧内 | 下野牧 |
豊四季 | とよしき | 柏市 | 小金牧内 | 上野牧 |
五香 | ごこう | 松戸市 | 小金牧内 | 中野牧 |
六実 | むつみ | 松戸市 | 小金牧内 | 中野牧 |
七栄 | ななえ | 富里市 | 佐倉牧内 | 内野牧 |
八街 | やちまた | 八街市 | 佐倉牧内 | 柳沢牧 |
九美上 | くみあげ | 佐原市 | 佐倉牧内 | 湯田牧 |
十倉 | とくら | 富里市 | 佐倉牧内 | 高野牧 |
十余一 | とよいち | 白井市 | 小金牧内 | 印西牧 |
十余二 | とよふた | 柏市 | 小金牧内 | 高田台牧 |
十余三 | とよみ | 成田市 | 佐倉牧内 | 矢作牧 |