江戸時代建立の馬頭観世音(ばとうかんぜおん)の石塔。幕府がオランダを通じて得た洋馬をこの地に放牧したが、風土になじます不慮の死を迎えた。村人はそれを哀れみ祠を建て、オランダ観音と呼び霊を慰めたという。
徳川幕府は早くから馬匹改良のため、オランダ経由で、大きくて力強く美しいペルシア馬を輸入した。4代将軍家綱の頃、小金牧に放されたペルシア馬は、日本馬となじめず気候環境の変化も手伝い暴れまわったので、ついに狙撃され、傷を負い、十太夫新田の沢に辿りつき、水を飲みながら息絶えたと伝えられている。後年、里人がこれを憐れんでオランダ観音として祀った。流山市観光協会
オランダ観音 東初石5丁目 流山市 千葉県