清流山雲国寺 関宿元町 野田市 千葉県
本山は、寛正5年(1464)正月、佐竹刑部太夫義経によって創建されたと伝えられている浄土真宗のお寺です。 今は堤防によって見られませんか、本寺の前は関宿城の大手門(正門)に続く通りが通っていました。ですから江戸時代は、関宿町の本街道の道沿いに面していました。 本寺の大きな特徴として、本堂の格天井(ごうてんじょう)にあります。升目に仕切られた中に、『百人一首』の絵が、また本堂奥須弥壇の上の格天井には『花』の絵が、一枚一枚丁寧に極彩色で描かれています。今もその色彩はあせることはなく鮮やかに写し出されています。昭和60年に作者について調査しましたが、はっきりした記録はなく作者は不明です。お寺の由来や内容などとは関係ありませんが、本寺境内は千葉県で最北端の縄文時代の貝塚として確認されています。境内を歩けば白く細かく砕けた貝殻が確認できます。野田市教育委員会