分布 | 大谷石の分布は、東西に約8km、南北に約37kmと、南北に細長く分布。地下200m〜300mの深さまである。 採掘区域は東西3km、南北6km。推定埋蔵量は10億トン。 |
生成 | 今から2000万年前の、新生代第3紀中新世の前半、日本列島の大半がまだ海中にあり、その一部がわずかに水面上に出ていた時代に、流紋岩質火山の爆発により噴出した、火山灰や軽石を含んだ火山灰質のものが、海水中に堆積し凝固して出来た凝灰石。 |
成分 | 多量の浮石質ガラス、斜長石、石英と少量の黒雲母角閃岩輝石で構成されている。 大谷石のなかに含まれる褐色の「みそ」と呼ばれる部分は、含水量の多い沸石と少量の不純物を含む。 |
採掘 | 「平場掘り」と「垣根掘り」という2つの掘りかたを組み合わせ、「露天掘り」、「坑内掘り」というような採掘場の形態がみられる。 昭和40年代の最盛期には,採掘事業場は約120ヶ所,年間出荷量も約89万トン 平成15年度の採掘事業場は約15ヶ所,年間出荷量は約3万4千5百トンまで減少 |
特徴 | 耐火性にすぐれている。石質がやわらかく、軽いため、加工が容易である。防音効果も高い。 他の石材に比べ、見た感じがあたたかく、しかも、やわらかさと優しさがある。 |
用途 | 住宅用石材(石塀・石垣・門柱等)、ガーデニング 約1,500年前頃に県内の壬生町車塚古墳。 大正11年旧帝国ホテル(建築技師ライト) |