国指定史跡 徳丹城跡 西徳田第6地割  矢巾町 紫波郡 岩手県
〔前略)これらの遺構に伴って九世紀頃の土器が出土している。以上の事実から、この遺跡は平安時代前半に営まれた城柵跡であることはあきらかであり、地元伝承のごとく弘仁2年文室綿麻呂の奏言にもとづき志波城を遷立し、同5年には完成したとみられる徳丹城跡とすることが妥当と考えられる。東北地方太平洋側における城柵遺構として最初の発見であり、かつ最北端の古代城跡として学術上価値が高い。  平成18年3月1日   矢巾町教育委員会

徳丹城は、弘仁4(813)年に時の征夷大将軍文室綿麻呂の奏言により大和朝廷によって造られた古代城柵です。延暦22(803)年に造られた志波城(盛岡市太田)が、雫石川の度重なる水害によってその機能を果たせなくなり、志波城に変わって造られたのが、徳丹城造営の経緯です。 以下略  文化庁 矢巾町教育委員会