城柵とは、奈良時代から平安時代にかけて、朝廷の二代政策(東北経営と平安京造営)の一として、蝦夷とよばれた東北地方の住民を統治するために設置された行政府(役所)です。志波城は、律令政府の陸奥国最北端の城柵として延暦22(803)年に築かれ、和我・稗縫・斯波の三郡を統治していました。そして、設置後約10年で、雫石川の氾濫を理由に、その役割を徳丹城(矢巾町)に移しました。

志波(しわ)城跡 下太田方八丁  盛岡市 岩手県