この街道が整備されたのは江戸時代になってからであり、一里塚も作られた。明暦3年(1657)藩主重直の命で街路を直線に改修し、かつ並木を植えることになった。この付近の松並木は、寛文5年(1665)奥寺定恒が自費で苗木を買入つくったといわれ、延宝2年(1674)枯れた松など一部を植え直している。国道切替で旧道となり比較的残っていたが昭和42年殆んどが切られ、僅かに南城小学校の校庭に3本とこの1本を残すのみである。宮沢賢治は
青い松並 萱の花 古いみちのくの断片を保て
とのべている。  花巻市

奥州街道名残の松 外台 花巻市 岩手県