常夜燈 狭山池公園 箱根ヶ崎 瑞穂町 西多摩郡 東京都
この常夜燈は慶応元年(1865)に日光街道と残堀川が交わる地点にかけられた石橋のたもと(村野家わき)に建てられたもので、引又(埼玉県志木市)の石工弥十郎の作という。この頃は、狭山池周辺で農民の調練があり百姓一揆が押し寄せるなど不安の多い時代だった。また幕末のあわただしさを反映して人馬の通行も多かった。このような状況の中で、燈明をともし、通行人の道しるべにするとともに、天下泰平、村内安全を祈ったものである。総高約5mで、台座には有名な中国の故事などの豊かな彫刻があり、近村でも珍しい大燈籠であった。その後、関東大震災で倒壊したため、狭山神社境内に置かれ、昭和61年狭山池公園の整備に際し、火袋破損箇所を修復し、現在地に再建した。  昭和61年3月  瑞穂町教育委員会