明治天皇上陸記念碑 神久6丁目 伊勢市 三重県
 二軒茶屋 所在 伊勢市神久6丁目
江戸時代には、関東からの参宮道者は伊勢街道を通り、関西からの道者は伊勢本街道を通って参宮しました。しかし、志摩や尾張・三河(愛知県)、遠江・駿河(静岡県)などからは船で参宮し、「船道者とか「どんどこさん」と呼ぱれました。八丁櫓の漁船で、大湊から勢田川水域に入ると、ドンドコドンドコと太鼓や笛・鉦で囃しながら、景気よく繰り込んで来て、神社やここ二軒茶屋などに上陸しました。
二軒茶屋というのは、角屋(餅・現二軒茶屋餅)とその東に湊屋(うどんすし)と呼ぶ二軒の茶屋があったことによります。角屋は天正3年(1575)の創業と伝えられています。
また明治5年(1872)5月に、明治天皇は西国ご巡幸の際、伊勢神宮にご参拝になりました。この時は軍艦で来られ、鳥羽でご一泊。25日二軒茶屋にご上陸、両宮御親拝の後、27日ご帰還になりました。供奉した者の中には新政府の参議、西郷隆盛ほかの名がみられます。  平成24年3月 伊勢市教育委員会