十六羅漢岩 西楯 吹浦 遊佐町 鮑海郡 山形県
名勝羅漢岩の由来
現曹洞宗海禅寺 二十一代目の石川寛海大和尚が、日本海の荒波の打寄せる奇岩の連る数百メートルに点綴して刻んだ、十六羅漢がある。奇岩怪岩に富んだこの岩石を利用して巧みに佛像二十二体を彫刻した和尚の努力と精進の程に敬虔の念を捧げます。又和尚は作佛発願以来喜捨金を酒田に托鉢し、一両を求めると一佛を刻し、元治元年より明治初年までの問石工と共に彫刻したのが羅漢像である。正面に釈迦・文珠・普賢の三尊と、その周囲に十六羅漢その他の佛像を配し全部半身佛である。像は岩形に応じその姿態を羅漢にしたのは自然の景観に一段の寄観を添え接する人々の庶民信仰を培う和尚の慈悲心の現れである。昭和五十年三月    遊 佐 町   吹浦海禅寺