筑波嶺は 女男(めお)の神山 並び立ち 空をかぎりて 乳房型の山 正爾 |
橘の 下吹く風の 香ぐはしき 筑波の山を 恋ひずあらめかも 万葉集 巻20−4371 |
筑波の岳に登りて 鶏が鳴く 東の国に 高山は さはにあれども 二神の 貴き山の 並み立ちの 見が欲し山と 神代より 人の言ひ継ぎ 国見する 筑波の山を 冬こもり 時じき時と 見ずて行かば まして恋しみ 雪消する 山道すらを なづみぞ 我が来る 万葉集 巻3−382 |
筑波の岳に登りて 反歌 筑波嶺を 外のみ見つつ ありかねて 雪消の道を なづみ来るかも 万葉集 巻3−383 |