時の鐘 台東区上野公園4番
花の雲 鐘は上野か 浅草か
芭蕉が詠んだ句はここの鐘のことである。時の鐘は、はじめ江戸城内で撞かれていたが、寛永3年(1626)になって日本橋石町三丁目に移され、江戸市民に時を告げるようになったという。元禄以降、江戸の町の拡大に伴い、上野山内・浅草寺のほか、本所横川・芝切通し・市谷八幡・目白不動・目黒円通寺・四谷天竜寺などにも置かれた。 (中略) 現在も鐘楼を守る人によって、朝夕六時と正午の3回、昔ながらの音色を響かせている。 なお平成8年6月、環境庁の残したい「音風景100選」に選ばれた。 平成8年7月 台東区教育委員会
時の鐘 上野公園