団子の由来   芋坂も団子も月の所縁かな    子規
江戸文化開花期の文化文政の頃、遥かな荒川の風光に恵まれたこの辺り日暮の里は音無川のせせらぎと小粋な根岸の三味の音もきこえる塵外の小天地でありました。文政2年小店の初代庄五郎がここ音無川のほとり芋坂に「藤の木茶屋」を開業し街道往来の人々に団子を供しておりました。この団子がきめが細かくて羽二重のようだと称されそのまま菓名となっていつしか商号も「羽二重団子」となり創業以来今も江戸の風味と面影を受け継いでおります。
羽二重団子 芋坂 根岸