江戸期から根岸の大松と人々に親しまれ「江戸名所図会」や広重の錦絵にも描かれた名松。現在の松はその3代目である。初代の松は大正15年に天然記念物の指定を受けた当時、高さ13.63m、幹の周囲4.09m、樹齢350年と推定された。枝は傘を広げたようで、遠くからもその姿が確認できたという。(中略)御行の松の名の由来に定説はないが、一説には松の下で寛永寺門主輪王寺宮が行法を修したからともいわれる。また、この地を時雨が岡といったところから、別名時雨の松とも呼ばれた。        平成10年3月 台東区教育委員会
御行の松 根岸4−9−5