明治39年5月22日千住市場創業330年の祝賀祭が盛大に挙行された。その模様は広場に330台の盤台を積み上げ神宮皇后の山車と大蕉の山車を造り各々に太鼓を備え付けこれを打鳴らして町中を引き廻した。他に千貫神輿と呼ばれる大神輿を二天で担ぎ少年は中神輿、子供は小神輿の三基の神輿が市場中を練り歩いた。神社境内には4mもの記念碑を「浅草北口睦」の17名の人達が建立した。「浅草北口睦」とは吉原遊郭を中心にして南千住寄り一帯で橋場、今戸、吉野、地方今戸、日本堤などの青果商の同業組合である。記述の頭取とは会長、組合長で伍長は取締幹事長の様な役職である。因みにこの祭りで問屋が三軒潰れた。昔からやり出したらとことんやるのが河原気質と云いお祭りともなれば当番の問屋が2、3軒潰れた。千貫神輿は現存する。    河原稲荷神社
千住河原稲荷神社・千住市場創立330年碑 千住河原町 足立区