小関越えの途中にあり、古くは「山田堂」「藤尾観音堂」と呼ばれる寺にありました。高さ278cm・幅566cmの横長の花崗岩に、大小15体の像と梵字が彫られています。中尊は、像高148cmの阿弥陀如来坐像で、向って右側に観音・勢至の両菩薩像、左側には地蔵菩薩像が彫られています。阿弥陀如来像の光背外側に「延応二年」(1240)と読めそうな刻銘があり、像の様式から見ても鎌倉時代の作と考えられます。これに対し、他の諸尊は形も小ざく、彫法も祖荒なものがあるところから、後に追刻したと考えることができます。昭和56年(1981)、大津市の指定文化財に指定されました。 大津市教育委員会  平成7年3月
磨崖仏拝観 人員不足のため予約拝観です 前日までにお申し込みください  寂光寺住職
藤尾磨崖仏 寂光寺 藤尾奥町 大津市 滋賀県