梅屋敷公園 蒲田3丁目 大田区 旧東海道
梅屋敷と和中散売薬所跡
「和中散」は、食あたり、暑気あたり等に効く、道中常備薬としてつくられ、旅人に珍重された。元禄から正徳にかけて(1688〜1716)大森村中原、谷戸(やと)、南原に三店が開業した。このうち南原にあった店が、のちに北蒲田村の
忠左衛門に譲られ、この地に移転したという。文政年間(1818〜1830)の初め、忠左衛門の子の久三郎の代に、庭園に梅の名木を集めて、休み茶屋を開いた。亀戸の梅林とともに梅の名所「梅屋敷」として有名になり、広重の浮世絵にも描かれた。   昭和50年3月19日指定   大田区教育委員会