東海道を旅する芭蕉
伊賀上野に生まれた芭蕉は42歳(貞享2、1685)のときはじめて大津を訪れた。「野ざらし紀行」の旅の途中、大津に滞在していた芭蕉のもとに門弟が集まり、湖南蕉門が形成された。以来、大津が気に入っだ芭蕉は、木曽塚の草庵(現・義仲寺、大津市馬場一丁目)に仮往まいし、その後(元禄3・1690)近津尾神社(大津市国分2丁目)境内にあった草庵「幻往庵」に滞在しあ。ここですごした4か月を「幻往庵記」に記している。 旅先の大阪で51歳の生涯を閉じ(元禄7・1694)、遺体は遺言により義仲寺に埋葬された。  

旧東海道    
旧東海道は、現在位置である石山駅前広場の東端を南北にとおり、江戸幕府による調査記録から、このあたりの道幅は3間余(約6m)あったようである。石山駅付近の旧東海道沿いには近江八景「粟津の晴嵐」で知られる松並木が広がっていた。
 芭蕉像 京阪石山駅前広場 粟津町 大津市 滋賀県