猪鼻村
 猪鼻村は、鈴鹿山脈の西方に位置し、中世は鈴鹿山警固役であった山中氏の支配を受け、近世は幕府領や諸藩領となり幕末にいたる。 村中を東海道が東西に五町三十六間合(約610m)、商いを営む者も多く、往時50戸を超え街道を賑わしていた。 土山宿から坂下宿間の立場(休憩所)があり、草餅や強飯が名物であった。村高は、五十三石合「天正19年(1591)徳川家康知行目録写」、おもな産業は農業で、製茶や林業も行われた。 以下略  平成20年12月 土山町猪鼻区
土山町猪鼻 甲賀市 滋賀県