三重県には国指定の国分寺跡が二ヶ所ある。その一つは上野市の伊賀国分寺跡であり、いま一つはこの伊勢国分寺跡である。長い間のうつりかわりで奈良時代の規模が少なからず失われているのは惜しいが講堂跡といわれている土壇や境内の西端の土塁の一部が残っていて、これによって当時の文化の跡がしのばれるのは貴重であり、歴史上欠くことのできない史跡として大正11年10月史跡に指定された。
史跡伊勢国分寺跡 国分町 鈴鹿市 三重県