この松は、樹齢2百年余りで江戸時代より街道を行き交う旅人をじっと眺めていたことだろう。昭和13年国道1号線が出来るまでは幹線道路として往来が激しく賑わった道路であった。戦前まではこの付近の東海道沿いに多くの松が植えられていて、松並木の景観が見られたが、戦後は経済の発展に伴い道路の拡幅と松喰い虫の被害等で姿を消し、現在四日市では日永地区と、この羽津地区の二本だけとなった。この地域は「かわらづ(川原津)」と呼ばれており、この松を昔の地名を取って、「かわらづ」の松としていつまでも愛護していきたい。平成19年6月吉日  八田第二自治会 からわづの松保存会
「かわらづ」の松  八田2丁目 四日市市 三重県