芭蕉「野ざらし紀行」跡 冬牡丹句碑 冬牡丹千鳥よ雪のほととぎす はせお 松尾芭蕉が貞享元年(1684)「野ざらし紀行」の旅のおり、本統寺で詠んだ句である。本統寺住職大谷琢恵は、古益の俳号をもつ芭蕉と同門の俳人であったので、句会が催されたと思われる。句碑は江戸時代には既に建立されていたが、失われていたため、昭和12年に揮毫は大阪の俳人野田別天楼、施主は桑名の俳人小林雨月によって表門に建てられた。しかし、戦災によって境内が灰燼に帰したので、炊け残った句碑は現在地へ移された。 平成8年 桑名市教育委員会 |