有松絞は尾張藩の移住奨励策により、慶長13年(1608)知多郡阿久比庄より移住してきた竹田庄九郎が創始したといわれる。 築城工事で名古屋へきていた豊後国(大分県)の者が着用の絞染衣類にヒントを得て、九々利染の手業を考案し、研究の末、馬の手綱までつくった。寛永18年(1641)2代藩主徳川光友に献上、さらに将軍綱吉にも献上された。また、豊後の医師、三浦玄忠の夫人が、国元で覚えた括り絞りの技法を村人に伝授し、育成に貢献した。今に伝わる三浦絞である。その後、2代庄九郎の時に三浦絞の新しい染を開発し、また藩の保護もあって急速に発展した。名古屋市教育委員会
有松絞開祖 竹田庄九郎碑 有松 緑区 名古屋市 愛知県