国指定重要文化財
社伝によれば、850年(嘉祥3)天台宗僧円仁が神宮寺を創立し、多宝塔を建立した。現存する多宝塔は、1509年(永正6)重原城主山岡忠左衛門が再建した。三間二層の塔であり、正面に桟唐戸を配し、左右には連子窓、他は嵌板張りである。屋根は柿葺で、塔高は約10mあり、室町時代の建築である。明治の神仏分離令の際には、祀られていた愛染明王を総持寺に移し、相輪を除き、瓦葺きにかえ、「知立文庫」と名も替えて、取り壊しの難をのがれた。 知立市教育委員会
知立神社多宝塔 神田 知立市 愛知県