「在原寺縁起」では寛平年間(889〜897)に業平の骨を分け、この地に塚を築いたとされている。しかしこの供養塔はそれより後、鎌倉末期に業平を偲び建立されたものと考えられる。形式は宝篋印塔で全高は約1m。 中略 樹齢数百年と推定される古松があったが、伊勢湾台風で惜しくも枯死した。 知立市教育委員会 | |
八橋伝説地 ここ三河国八橋は、古くは東海道に沿っていて景勝の地としても知られ、特に「古今集」と「伊勢物語」の在原業平東下りの故事「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」と歌われた「かきつばた」の歌により一段とその名声を高めた。準指定区域は八橋町五輪・町田を中心とした逢妻川流域の一帯である。逢妻川は「くもでに流る」と歌枕にもよまれ、これと交差して古東海道が走っており、このあたりに往時ゆかりの落田中の一松・根上がり松・在原寺・無量寿寺などがある。 知立市教育委員会 |