根の部分にあった土が年月を経て流出し、現在のように根が上がったように見えることからこの名が付いた。この松は、安藤広重の浮世絵『東海道名所図会』中に描かれている松に当たると思われ、したがって、少なくとも江戸時代後期には、既にこの地に存在していたと考えられる。 この松の種類はクロマツで、樹皮は黒褐色、葉はアカマツよりも太く剛い。材質は堅固で、建築材料や薪として用いられ、樹幹から松脂をとる。アカマツの雌松に対し、雄松と呼ばれている。 なお一説には、この松は鎌倉街道の並木の一部であったとも言われている。  知立市教育委員会
根上がりの松 知立市 愛知県