藤川宿の「問屋場」は、ここ字中町北にあった。「問屋場」は、宿場町では、最も中心となった場所で、人馬の継ぎ立て(伝馬)、書状の逓送(飛脚)などの業務を行なう所が「問屋場」であった。藤川宿では、ここを「御伝馬所」とも称していた。この問屋場については、記録によると、「人馬継問屋場 壱ケ所 字中町 問屋 弐人 年寄 五人 帳付 四人 飛脚番 六人 人馬差 六人 小使 六人」 とある。また、当初の問屋場は、問屋場役人の屋敷の一部を使用していたようだが、江戸時代中頃に、現在地に専用の建物を設けて、業務に当たったという。明治5年7月、伝馬制廃止後は閉鎖され、その役割は終わった。  藤川宿まちづくり研究会
藤川宿問屋場跡 中町北 藤川町 岡崎市 愛知県