東林寺は、室町時代の中頃の永享年間(1429〜1441)に龍月日蔵和尚によって創建され、当初「洞元庵」と呼ばれていました。 本尊の阿弥陀如来は、鎌倉時代初期の中央仏師の作と推定されています。言い伝えによれば、この如来像は奥州に下る牛若丸(義経)と契りを結んだ三河矢作(やはぎ)の浄瑠璃姫の念仏寺で、龍月日蔵和尚が当寺に移し、本尊として祀ったとされています。また、本寺にある毘沙門天立像、青面金剛立像及び阿弥陀三尊画像、来迎阿弥陀三尊画像も市の文化財として指定されています。 この寺には、徳川家康が二度も立寄っています。また、芝増上寺の管長祐天大僧正がたびたび訪れていることからも、当時の隆盛ぶりをうかがい知ることができます。豊川市教育委員会
東林寺 今斉 御油町 豊川市 愛知県