奥州平泉の藤原秀衡公と、その愛妾によって、天治年間(1125年ごろ)創建されたと伝えられている。京に出向いている秀衡公が大病であることを聞いた愛妾は、京へ上がる途中、ここで飛脚より秀衡公死去の知らせ(誤報)を聞き、その菩提をとむらうために、北のお堂(阿弥陀如来)を建てたという。一方、京の秀衡公は病気が回復し、帰国の途中ここでその話を聞き、愛妾への感謝の気持ちをこめて、南のお堂(薬師如来)を建てたという。現在の北堂は、昭和30年改築、阿弥陀如来・地蔵菩薩・毘沙門天が、南堂は、昭和12年新築、薬師如来・不動明王・大日如来が祀られている。 可美村教育委員会
二つ御堂 東若林町 南区 浜松市 静岡県