元亀3(1572)年、兵3万5千を率いて甲府を出発した武田信玄は犬居城飯田城を落して久野城へ向った。しかし久野宗能の激しい抵抗にあったため東海道を西に向かい、ここ木原・西島に陣をはった。これを知った徳川家康の兵とこの付近でこぜり合いをくり返した信玄はやがてニ俣城を攻略し、東三河へ向うべく三方ヶ原を通過しようとした。 これに対して家康は兵1万で迎え撃ったが信玄の大軍の前に一蹴され浜松城へ逃げ帰った。 これが世にいう三方ヶ原の合戦で、木原での戦いはこの前哨戦ともいうべきものであった。 1985年5月  袋井市教育委員会
古戦場木原畷 木原 袋井市 静岡県