(前略) ここ小夜の中山の一里塚は、慶長9年(1604)に作られました。日本橋からこの一里塚までの里数を示す設置当初の記録はありませんが、周辺の一里塚の言い伝えによる里数や当初の東海道のルートを考えて56里目と云う説があります。  また、元禄3年(1690)の「東海道分間絵図」では日本橋から日坂宿まで52里30町ですので、この一里塚は52里に相当します。 天保14年(1843)の「東海道宿村大概帳」では日坂宿まで54里26町、小夜の中山までは54里2町ですので、この一里塚は54里に相当すると思われます。 東海道のルートは時代とともに若干の変更もありましたが、一里塚の位置が移動したという記録はありません。 いずれにせよ一里塚は、東海道を行き来する旅人などによっておおよその道程の目安になっていたことと思われます。
佐夜鹿(小夜の中山)一里塚 佐夜鹿 掛川市 静岡県