府中宿伝馬町界隈 本陣・脇本陣跡 伝馬町 葵区 静岡市 静岡県
府中宿は安倍川に近い新通り川越町から人宿町・七間町・呉服町・江川町、そして伝馬町を通って横田町に至る東海道を軸にした駿府の城下町全体を指していました。府中宿は東海道の中でも最大級の宿場の一つでした。その府中宿の、宿場の役割を担っていたのが「伝馬町」で宿場の公の施設である荷物貫目改め所や問屋会所をはじめ、上と下の伝馬町にそれぞれ本陣と脇本陣、それに、43軒の旅籠が建ち並び、賑わいを見せていました。伝馬町界隈の歴史的な場所として徳川家康公の外祖母が眠る華陽院や、朝鮮通信使の休憩場所となった宝秦寺や法伝寺、新光明寺などの寺院や、怪力鬼彦の伝説が伝えられている珠賀美神杜等があります。 また、古くから久能や高松など駿河湾沿岸の集落との交易の道であって、江戸時代徳川家康公が亡くなり久能山に葬られてからは、参勤交代で往き来する西国の大名が必ず東照宮参詣の為に通った「久能街道」が華陽院の門前近くの東海道から姶まっています。下伝馬町の本陣は、下本陣と呼ばれた小倉家、脇本陣は平尾家でした。