間の宿は、本宿と本宿の中間にあって、人足の休憩所や旅人の休憩に便宜をはかって作られました。普通、2宿間の距離は3〜4里に及ぶ時に間の宿を置きますが、金谷宿と日坂宿の間のように1里24町でも、急所難所が続く場合は特別に間の宿「菊川」が置かれました。間の宿では、旅人の宿泊は厳禁されていました。川止めの場合でも、菊川では、金谷宿の許可がないと旅人を泊めることはできませんでした。また間の宿では尾頭付きの本格的な料理を出すことも禁じられていました。そこで生まれたのが菊川名物の「菜飯田楽」。大井川の激流を渡り、金谷坂を登りきった旅人には、ひなぴた里の味でもさぞかしおいしかったことでしょう。 なお、下菊川おもだか屋・宇兵衛の茶屋の菜飯田楽は格別おいしかったと言われています。 この店には御殿と呼ばれた上段の間があり、尾州家からの下賜品があったそうです。     島田市・金谷観光協会
間の宿菊川 菊川 島田市 静岡県