箱根旧街道松並木
 箱根旧街道は、徳川家康により慶長9年(1604)に整備され、道の両側には松や杉の並木が植えられ、一里ごとに塚がつくられた。しかし、箱根路は急坂のため道が荒れ、しかも赤土で滑りやすかったので、その対策として、最初は箱根竹を束にして敷いたが費用がかさみ、延宝8年(1680)に幕府は箱根路を石畳に改修させた。この初音ケ原付近では、現在の国道一号上り線に旧街道があった。また、松並木は、明治以降枯れるの任せたため、年々その姿を消し、むかしの風情を残している並木は、この初音ヶ原松並木が三島市内に残っている唯一のもので、約1キロメートルに及んでおり、錦田一里塚とともに、箱根旧街道の面影を色濃く残している。 平成11年3月三島市教育委員会
松並木 初音ヶ原 三島市 静岡県