稚児橋の由来: 慶長12年(1607)徳川家康の命により、東海道53次沿いの巴川に橋が架けられ、江尻の宿にちなんで江尻橋と命名されることになり、渡り初めの日とはなった。 さて儀式に先がけて、かねて選ばれていた老夫婦がまさに橋に足をかけようとした瞬間、川の中から一人の童子が現れたとみるやするすると橋脚を登り忽然と入江方面へ消え去った。渡り初めに集まっていた人たちは、あまりに突然のこととてあっけにとられたが、このことから橋名を江尻橋から童子変じて稚児橋と名付けたといわれている。  なおその不思議な童子は巴川に住む河童だったとも語り継がれている。 清水の名物、いちろんさんのでっころぼう人形の中に河童があるのは、この伝説による。

船高札: 徳川時代の初め頃、河川交通の重要な場所であった巴川畔のこの付近に現在の掲示板にあたる「船御高札」が建てられていました。記録によると、正徳元年(1711)6月に当時の代官より、この町に船高札が御下渡しされました。  以下略 平成2年3月 入江まちづくり推進委員会
稚児橋・船高札 入江1丁目 清水区 静岡市 静岡県