由比本陣の沿革
ここは江戸時代の東海道由比宿の本陣屋敷跡です。由比宿は小宿で、ここ一軒だけが本陣でした。屋敷の広さは、間口33間(60m)奥行40間(73m)面積は1300坪(4300u)あります。この地に由比宿が定められたのは慶長6年(1601)徳川家康によって伝馬36匹の提供を命じられたことにはじまり、さらに大名等の宿泊施設としての本陣や荷物運搬の人馬を手配する問屋場などが整備されていきました。また、ここに本陣がおかれたのは、由比本陣家の先祖である由比助四郎光教が永禄3年(1560)主君今川義元とともに「桶狭間の戦い」で討死し、その子権蔵光広が帰農して、この地に永住したことにはじまります。以来、由比本陣家は連綿として子孫あいつぎ当代の由比宏忠氏にいたっています。由比町は平成元年、当主の理解をえて、この本陣屋敷跡地を購入し、町民のために由比本陣公園として整備し、敷地内に町民文化の振興と町の活性化の一助にと「東海道広重美術館」を開館しました。以下略  平成10年12月  由比町教育委員会
由比本陣 由比町 庵原郡 静岡県