志田家は「ヤマロク」という屋号で、味噌や醤油の醸造を営む商家でした。安政元年(1854)の大地震の直後に再建されたという東側二階建て部分は、「通り土間1列型」と呼ばれる町家形式の典型です。蔀戸(しとみど)とは、日光や風雨などをさえぎる戸のことです。上下二枚に分かれていて上半分を長押(なげし)から吊り、下半分は掛金で柱に打った寄せにとめ、全部開放するときは下のものは取り外せます。昼は上に吊り上げて目隠しに用い、夜は下ろして戸締まりの役を果たしました。  平成13年9月14日に、国登録有形文化財に登録されました。 静岡市
蔀戸のある家(志田家) 蒲原3丁目 清水区 静岡市 静岡県