鳥羽伏見戦跡 小枝橋東南詰(城南宮通り・鳥羽街道(千本通り)交差点) 京都市
明治元年(1868)正月3日(太陽暦1月27日)夕方、この付近での戦が、鳥羽伏見の戦の発端となった。王政復古ののち、将軍の領地返納をきめた朝廷、薩摩、長州藩らの処置を不満とした幕臣、会津、桑名軍は、正月1日挙兵、大阪から京都へ攻め入ろうとし、薩摩、長州軍はこれを迎えうった。城南宮には、薩摩の野津鎮雄らが大砲を備えて布陣し、竹田街道を北上してきた桑名軍、幕府大目付滝川具挙が、小枝橋を渡ろうとするのを阻止して、談判の後、ついに薩摩軍から発砲した。この一弾があたかも合図となって、戦端はひらかれ鳥羽伏見両方面で激戦がつづき、正月6日幕府軍は敗退した。この一戦をきっかけに、戊辰戦争が始まった。  京都市