恐山は貞観4年(862)に天台宗の慈覚大師によって開山されたと伝えられる。康正2年(1456)蛎崎の乱の際に焼き払われ、いったん廃寺となるが、享禄3年(1530)に円通寺開山の宏智聚覚和尚が再興した。観音様はこちらの開山堂に安置され、中央の聖観音、十一面観音ともに円空作で、ナタ彫りという独特の技法で作仏されたものであり、巡礼の結願所としてふさわしい霊場である。
四十八燈・地蔵殿 恐山菩提寺 宇曽利山 田名部 むつ市 青森県