左にたえず海を眺めつ茫々たる原中を歩まするに菖蒲、はまなす遠く近くに咲きにほひさまざまの禽の歌う声長閑(のどけ)く、立てる、坐れる、眠れる、当歳、二歳、三歳以上の馬どもの各がじし自由に振舞へるも我らのまなこには新し 易心後語 易心後語(えきしんこうご)は明治の文豪幸田露伴の、明治25年(1892)7月10日から8月15日までの紀行です。碑文は、東京から仙台・盛岡・野辺地を経て恐山に向かうとき、この辺りの情景を描写したものと思われます。「菜の花が香り、蛍が飛び交い、ハマナスの花が咲きにおうふるさと横浜」私たちは昔日の姿をとりもどすために、ハマナスを植裁し、露伴の文学碑を建てました。 平成4年(1992)9月吉日 ヨコハマ グローカル21 |