この海岸は、自然の磯に加えて地元の人たちが山や川から自然石を選び、ちく磯を行ってきました。磯場は、小魚、ツブ貝、ウニ、アワビ等の生息場所であるとともに、古くからフノリ・岩ノリの収穫、和服のノリ付けなどに利用されるアカハタ、ミミ、ツノマタ等の海藻が繁茂する季節には、地域集落で一斉に磯明をし、一家をあげて収穫に励み、地域の経済に多大な貢献をしてきました。1990年代では、海岸整備や漁港整備によって、防災面や漁業安全面の向上など生活基盤が安定する一方で、海岸は砂丘が広がり、磯が半減するなど様子が変わってきました。そのため、昔の面影は少ししか残っていませんが、私たちは残っている磯と復元した磯を共に貴重な財産として大切にしていきます。  木野部・佐助川・赤川住民一同
甲海岸・木野部海岸 小赤川 大畑町 むつ市 青森県