20世紀初頭、下北地方の沿岸が、鮪の大漁で賑わった一時期があった。当時の鮪漁の様子を知ることのできる記念碑が下北地方に2つ残っている。一つは、東通村の尻労にある「八龍神」であり、もう一つが、大畑町佐助川にある「八大龍王」である。当時、鮪の下北地方で漁獲量が最も多かった漁場は、尻労・佐助川・潭乃黒であり、鮪三大漁場として数えられた。「八大龍王」は、大畑町の佐助川集落の外れ、大問寄りの国道279号脇の木野部海岸近くにある。高さ約1.8mの安山岩の碑で、碑の裏面に隷書体で201文字の文面が刻まれている。
木野部海岸 佐助川 大畑町 むつ市 青森県