宇賀神社 東九条東札辻町 京都市
宇賀神社は東九条村の産土神として崇敬されてきた。7世紀に猟の途中の藤原鎌足が「金印」を発見したところで、将来ここに都を遷して居を構えれば子孫も繁栄するというお告げだとし、その「金印」をここに埋めた。それから100年余りの後、釜足の予知どおり都は山城にうつり、藤原氏一門は大いに栄えた。特に東九条一帯は、 藤原一門の名家とされた九条家が邸宅を並べたところで、以来九条家は、明治に至るまで宮廷で重きをなした。 社殿の建立は平安時代中期とされ、応仁の乱により焼失したものを九条家が再興したといわれている。境内には樹齢500年を超える椋(むく)、 銀杏の巨木がある。