ニワの浜 神島 鳥羽市 三重県
切り立った石灰岩のカルスト地形が眼前にそびえ立ち、島を包む深い青い海とカルスト地形の白い岩肌が作り出す情景は人々を魅了します。小説では三島由紀夫が見たニワの浜の情景がこと細やかに描写されています。
「歌島の海女は6月7月にもっとも働いた。根拠地は弁天岬の東側のニワの浜である。(略)岩に囲まれた砂地はまっ白で、海に面して左方の崖の上には、花ざかりの浜木綿が凋落期の寝乱れたような花ではなく、官能的な葱のような白さのしたたかな花弁を紺碧の空へふりかざしていた。」
 新潮文庫 『潮騒』P132より引用