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| 浪もなしいらごが崎にこぎ出でて われからつけるわかめかれあま 伊良湖と西行法師 西行法師は平安末期の歌人で、俗名を佐藤義清（のりきよ）と云い、鳥羽上皇の北面の武士でした。２３歳の時、無常を感じ官位を捨て出家しました。初めは『円位」と名のリ後に、「西行」と改め、諸国を旅し、多くの名歌を残しました。 文治２年（１１８６）６９歳の時、東大寺大仏殿再建の為の砂金を勧進するため伊勢（ニ見ヶ浦）から伊良湖へ航海し奥州への旅を続けました。西行は、この旅で伊良湖の歌を「山家集」に４首、「夫木和歌抄」に２首残しています。 白洲正子著「西行」より |
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