笠朝臣金村 塩津山(深坂峠)にして作る歌二首
大夫(ますらお)の弓上(ゆずえ)振り起せ射つる矢を 後見む人は語り継ぐがね  『万葉集』
(大意)勇者たる者は自分の弓の弓木をしっかりと振り起して射よ。射た矢を後に見る人があれば、それを語り草に言い伝える材料とするだろうから。

塩津山うち越え行けば我が乗れる馬ぞ爪づく家恋ふらしも  『万葉集』
(大意)塩津山を越えて行くと、私の乗っている馬がつまづいた。家人が私を慕っているらしい。
深坂古道 金村歌碑 追分 敦賀市 福井県