二本杉峠(旧天城峠) 湯ヶ島 伊豆市 静岡県 

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二本杉
二本の杉の大木があることから「二本杉峠」の名が付いています。この峠を河津町側から伊豆市側へ越えるルートは、明治38年(1905)に旧天城トンネルが開通するまでの間、伊豆を南北に結ぶ天城越えの街道として使われていました。この峠道は幕末開国をめぐり、数多くの歴史上の人物が往来しています。アメリカへの密航に失敗し捕えられた吉田松陰と金子重輔が、唐丸籠に乗せられこの峠を越え、また、アメリカ初代駐日総領事タウンゼント・ハリスの一行が、徳川幕府との通商条約締結交渉に向かう際に越えた、由緒ある峠道です。現在、この峠道は「二本杉歩道」として、多くのハイカーに親しまれています。